「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
二月二十六日(木曜日)
○
ありのまま 怠ける時間 自責せず けいこ
不器用なんだから、ありのまま怠ける自分を認めたいです。
○
ありのまま 映す鏡に 文句言い みどり
「え~っ、この鏡、少し変じゃない~」 って、鏡に毒づいている人、案外いるんですねぇ。
明日は「
てくてくと」 で一句、お願いします。
あたりまえ
手が二本あって、足が二本ある
行きたいところへ自分で歩いてゆける
手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる
こんな幸せはあるでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない
あたりまえだ、と笑ってすます
食事がたべられる
夜になるとちゃんと眠れ、
そしてまた朝がくる
空気をむねいっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、
みんなは決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは、
それを失くした人たちだけ
なぜでしょう
あたりまえ
(井村和清『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』 より)
連載 『ヴィマラキールティの教え』(213)
第9章8節 (その1)
[8] そこで、最上香台如来は、あらゆる香りを発している鉢の中にある、あらゆる香りで熏じられた食べ物を、その化身菩薩にお与えになりました。
そこにいた最上香台如来の仏国土の九万の菩薩たちも、「サハー世界に行ってみよう」 との思いを起こしました。
そして、「世尊よ、私たちもかのサハー世界に、釈迦牟尼世尊に頂礼するため、また、かのヴィマラキールティ(維摩)とかの世界の菩薩たちにお会いするために参りたいと存じます」 と申し上げました。
(<現代語で読む『梵文・維摩経』> 明日につづく)