「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
二月十七日(火曜日)
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梅祭り 鉢植え一枝(いっし)の 大賑わい みどり
「あら、梅が咲いてる!」 というだけで、それがたとえ小さな鉢の梅でも、春爛漫の気分になり
ます。
○
梅祭り いつか行きたい 偕楽園 けいこ
何を隠そう、水戸には一度も行ったことがありません。明日の冠頭は「
風強く」 で
お願い致します。
路地に咲く梅
三ノ輪界隈は下町の雰囲気が色濃く残り、
「人情の町」 といわれています。
路地で行き違う人は互いに顔を知らなくても、
「こんにちは。すみませ~ん」 などと
挨拶を交わします。
そんな細い路地の片隅に、
無造作に置かれた植木鉢に
一本の棒のようにつっ立った、
枝ぶりなど気にもされてもいないであろう
梅の木に、たくさんの花がついていました。
なんとも健気に思われて、
思わずシャッターを切りました。
連載 『ヴィマラキールティの教え』(206)
第9章3節
[3] そのときリッチャヴィのヴィマラキールティ(維摩)は、そこにいたすべての菩薩たちに[次のように]言いました。
「すぐれた方々よ、あなたたちのうちでどなたか、かの仏国土へ行って食事を持って来られませんか?」 と。
そこにおいて、マンジュシュリー(文殊)の神通力がはたらき、できるというものが誰もありませんでした。
すると、維摩は文殊に次のように言いました。 「文殊さん、衆会がこのようなことで、あなたは恥ずかしく思われないのですか」と。
文殊が答えました。「維摩さん、如来が 『未学の者は侮辱されるべきではない』 と語っておられたではありませんか」 と。
(<現代語で読む『梵文・維摩経』> 明日につづく)