「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
十一月二十三日(日曜日)
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心和む 渋茶に饅頭 日向ぼこ みどり
あ~、思っただけで、なんだかほ~っとします。今日は暖かい日差しに包まれていて、
絶好の「日向ぼっこ日和」 です。
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心和む キミ抱きしめる 瞬間が けいこ
試験のとき、身も心も緊張で固まっちゃいますが、なむ王子を抱きしめると、緊張がほぐれ、
勇気が湧きます。明日は「
カイロ貼り」 でお願いします。
イモガラの皮をむく
畑を作っているご近所さんが、八つ頭のイモガラ(芋茎)を庭に広げて、皮を剥いていた。蕗の皮を剥くのと変わらないようだったので、私にもできそうと思い、日向でおしゃべりしながら皮むきを手伝った。
お礼にと生の芋茎を一束もたされた。自宅に戻り、さっそく教えられたとおりに茹でて、茹で加減を見るため、ちょっと口に入れた。すると、すぐには気づかなかったのだが、ノドの奥と唇に変な刺激があり、ぴりぴり痛くなってきた。
芋茎の灰汁(あく)がそれほど強いとはまったく知らなかった。 「なにごとにも
先達はあらまほしきことなれだなぁ」 と、久しぶりに 『徒然草』 を思い出した。
仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心憂く覚えて、あるとき思ひ立ちて、ただひとり、徒歩(かち)より詣でけり。極楽寺・高良(かうら)などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参ることこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。少しのことにも、
先達はあらまほしきことなり。
(『徒然草』 第五十二段)
○ なお、芋茎はネットでレシピを検索し、十分に灰汁を抜いた後、半分を煮物にし、残りは甘酢
漬けにした。芋茎は古来 「古血を洗う」 といわれ、鉄分・カルシウムなどが豊富だという。