「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
九月十六日(火曜日)
○
この月を 母見給うや 母よ母 みどり
母がこれほどに恋しいものとは、失うまで分かりませんでした。何かにつけ、「ひと目会いた
い」 と切なく思います。
○
この月を いつもどこかで 見ているよ けいこ
どんなに遠く離れていても、同じ地球に生きているかぎり、同じ月を見ているんだなあ。
明日の冠頭は「
手のひらに」 でお願い致します。
母ぞ恋しき...
作者も年代も分かりませんが、ただ「母ぞ恋しき」の歌を探してみました。 子を思う母の愛は絶対無条件。私がどんなにダメでも、母には愛しいわが子。
○我が骨と我が血で産みし吾子なりと
言ふ偏愛の
母ぞ恋しき
○白き夜に 鳴かぬカラスの声きけば
生まれぬ前の
母ぞ恋しき
○天上の星の涙と教えにし
母ぞ恋しき いぬふぐりの花
○父嶋よ 仰ぎ見すれば父恋し
母嶋見れば
母ぞ恋しき
○菊の香はたまゆら乳の香に似ると
言ひし人はも
母ぞ恋しき
連載『ヴィマラキールティの教え』(112)
第3章70節
(70) [法による供養とは]また、寂静と調練から成り立つ
布施パーラミター(波羅蜜)、破戒の者を成熟させるものとして成り立つ
戒パーラミター、諸法の無我であることを見て成り立つ
忍パーラミター、さとりに向かう努力によって成り立つ
精進パーラミター、身心ともに離脱することによって成り立つ
禅定パーラミター、一切知者(仏陀)の知によって成り立つ
知恵パーラミターです。
(<現代語で読む『梵文・維摩経』> 明日につづく)