「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
十二月二十五日(火曜日)
○もう一度 枝には帰らぬ 散り落ち葉 みどり
芽吹くに時あり、茂るに時あり、色づくに時あり、そして、枝を離るるに時あり。大いなるいのち
の循環...。
○もう一度 本気で空手 はじめたい けいこ
国家試験に合格し就職が決まったらやりたい事 ― 一番目は空手、次は自分が稼いだお金で
マラソン大会にエントリーすることです。明日の冠頭は「夜が明けて」でお願い致します。
枝を離れた葉も花も...
「はらはらと散る花を眺めていたら、ひらりと枝に帰るように
見えた。おやっ、と思って目を凝らす。チョウチョウだった」
という句があったのを思い出した。
落花 枝に帰ると見れば 胡蝶かな
枝を離れた花も、葉も、決して再び枝に返ることはない。
いったい、木の葉はどこから来て、どこへ行くのだろう。
どこから来たのでもなく、どこへ行くのでもなく、一本の
木のいのちは有無を越えて、目には見えないものとして、
常に眼前にある。
イブの夜のメッセージ
小さなケーキにロウソクを灯し、それぞれに心で祈り、ケーキをいただく。あどけない子どもの声も聞こえない。老夫婦の静かなクリスマスイブ。
今年、私は 「母からのメッセージが届きますように」 と祈った。夜、机に向かい、ふとラジオのスイッチをひねると、朗読の時間が始まったところだった。
そこで聞こえてきた一文が...
... ミサは、「もう思い残すことはありません」
と言って去った。...
おゝ、母からのメッセージだ! 「こうしちゃいられないのミサばあちゃん」からの早速の返答だ!
「母さんは思い残すことがなくて、彼岸へ渡ったのだ...」 私にはそう聞こえて、うれしかった。サンタさんからのプレゼントのような、すてきな偶然だった。
母が逝って、今日で七・七日になる。