「五・七・五」の頭の五文字(冠頭・冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
九月二十一日(金曜日)
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最後まで やり通せればそれでいい けいこ
今日は生理学のテスト! 平常心にはなれないけれど、あきらめないでがんばりまする。
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最後まで もののいのちを大切に みどり
アイヌ民話に、未熟だったために鍋で煮てもらえない豆が悲しんで泣く場面があった。それが
ずっと忘れられず、未だにビンの底のジャムやチューブの先っぽの歯磨きなど、捨てたら泣く
んじゃないかと思って、最後まできっちり使っている。
エンピツや消しゴムも、「まだまだ、お役に立ちたいのに...」と泣かれそうで、なかなか捨てられず、いろいろに工夫して軸が数ミリになるまで使った。以前にもご紹介したことのある写真だが、「この子たち」 はもう私の分身で、かけがえのない友だちだ。
裾燃ゆる アツシを纏(まと)ひ ウタリをば
教えたまひし 君慕はしも
(
バチェラー八重子 『若きウタリに』 より)
バチェラー八重子は有珠アイヌの娘として生まれ、宣教師バチェラーの養女となって、その教化のもとで、すぐれた教育を受け、英国にもわたり、後年、白老のアイヌの里に暮らした。ここに掲げた一首は、人間の祖神として崇敬されるアイヌの神さま
アイヌラックルを歌ったものである。アイヌラックルとは 「人間くさき人」 という意味で、「神でありながら、吾々人間のようだった人」 と親しまれた。そのアイヌラックルはアツシ(アイヌの織物)を着て、ウタリ(人々)を教えている。アイヌラックルは顔の赤い人で、着ているアツシは、裾に火が燃えていたと伝えられる。