「五・七・五」の頭の五文字(冠頭・冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
九月六日(木曜日)
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遍路道 雲も風もお接待 みどり
帰りの飛行機が飛ぶまでの時間に一番札所から三番札所まで歩きました。昨日は焼けるよう
な暑さでしたが、今日は雲と風のお接待で気持ちよく歩けました。
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遍路道 ただひたすらに歩きたい けいこ
こちらは明け方、激しい雨が降りました。今日、Greenママの飛行機が予定どおり飛びたてる
ことを祈っています。明日の冠頭は「阿波踊り」でお願い致します。
お遍路がブームと聞くが、今は端境期なのか道で会う人もほとんどなかった。 「お遍路といえばお接待」 というほど hospitality が文化として根付いているが、その昔、「通夜堂」といって癩病の人をお泊めするところもあったと聞いて驚いた。そして、井伏鱒二の短編 『へんろう宿』 を思い出した。作品の舞台となっているのは、誰もが泊めてもらえるお遍路さんの宿。泊り客が棄てた女の子が宿で育てられ、今はおばぁさんとなって泊り客の世話をしている。昔は実際にそんなこともあったのだろう。隔世の感あり。
(写真は、今日、午前9時半頃、一番札所から二番札所へ向かう道沿いの風景。)