2014年7月18日(金曜日)
万能の薬
現代語訳『徒然草』(嵐山光三郎訳)というものを見かけたので、手にとってみると、むかし習った
「つれづれなるままに ひぐらしすずりにむかいて、心にうかびくるよしなしごとを、そこはかとなくかきつくれば…」というのが
「たいくつしのぎに、一日じゅうすずりにむかって、つぎからつぎにうかんでくることを書くことにした」とあって、おもしろかった。
第六十八段「万能の薬」
筑紫の国(九州)にいた人が、大根をなんにでもきく薬と信じて、朝夕二本ずつやいて食べていたんだ。この人が邸宅をおそわれ、家をかこまれ攻められたとき、兵士がふたり現れて、命をおしまずたたかって敵をみな追いかえしてしまった。ふしぎに思って、「いつもわたしの家にいない兵なのに、こうしてたたかってくれるあなたはだれですか」とたずねたところ、「毎日信頼して食べてもらっている大根です」といって姿を消した。
心から信じれば、こういうこともあるのだな。
わたしが毎朝食べている、ヨーグルトやバナナも雄々しく戦ってくれないかな。
原発を動かし、平和憲法を踏みにじろうとするあの連中をやっつけてほしい。