2014年1月25日(土曜日)
ミツバチに習いたい「民主的な意思決定」
多数決は野蛮で横暴ではないかと常々感じていまし
た。数で勝ち負けを決めるのはジャイアンがのび太を威嚇するのと大して変わらない気がするからです。
では、どうするのがよいのか? その答えを、
米国の生物学者T・シーリー博士の『ミツバチの
会議』(築地書館、2013年10月)に見つけました。
この本で明らかにされている
ミツバチたちの集団の
意思決定がそれです。ミツバチたちは慎重かつ
公平に議論と投票を重ね、合意に至るというのです。
以下は「筆洗」(2014年1月6日)の本書紹介記事からの引用です。
▼ミツバチたちの議題は、新たな巣をどこに作るか
だ。日当りがよく、適度な広さがあり、天敵に襲われ
にくい。そんな新居を求め数十匹以上のハチが飛び回る▼候補地を見つけたハチは仲間に、そのありかと評価をダンスで伝える。他のハチもそこに出かけて確かめ、賛否をダンスで表明する。これを繰り返し候補地を絞り込み、みんなが納得するまで時に数日間も会議を続けるという▼多様な視点を持つ人が自分自身の尺度で問題を調べて、判断すること。自由に意見を表明できるようにし、異論を抑制せぬこと —— これがミツバチ流会議の極意だと、シーリー博士は指摘している。
広告文によると、シーリー博士はミツバチを追って、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、どこまでも行き、「ミツバチの会議」の謎を解明したという。そして、ミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、既にシーリー博士は大学の教授会でミツバチの意思決定法を実践し、その効果を実感しているそうである。
都議選でも、ミツバチの意思決定法を取り入れてもらえたらいいですね!
ぶんぶんぶん蜂が飛ぶ