2011年10月22日(土曜日)
平日の上野動物園で ― 平和への祈り
先週の木曜日、チビっ子のお守りがてら上野動物園に行ってみました。
平日の動物園は週末とは違ってうそのように穏やかで、前回、長蛇の列に恐れをなして諦めた
パンダ舎にも難なく入ることができました。
ちょうどパンダの「お食事時間」だったので、入れ替えられた新鮮な笹を食べるリーリーを目の前で眺めることができました。シンシンとは食事時間が分けられているようでした。
私たちに許された最前列よりもさらにパンダに近づけるコースがあり、そこは障害をもった人たち専用でした。混雑しているときには気がつかなかった「特別施設」です。平日のせいか、障害をもった方たちの団体がいくつか目につきました。
ゾウ舎も昔よりはずっと広くなりましたが、同じ道を行ったり来たりは今も昔も変わらない。
動物園の動物たちは美術館の絵画作品と同じで、なんだかみんなさびしそう。
でも、ここでは、世界中の動物たちがそれぞれの好物を与えられ、生まれ故郷に近い環境で、訪れた大人や子どもたちに元気な姿を見せてくれる。それは平和であればこそなんだなぁ、としみじみ思う。
戦争児童文学の名作「かわいそうなぞう」が二度と現実になりませんように!
孫の手を引いて歩きながら、「世界が平和でありますように」と祈らずにはいられませんでした。
*『かわいそうなぞう』 は、児童文学作家、土家由岐雄によるノンフィクション童話。大東亜戦争
(太平洋戦争)中の上野動物園でゾウが戦時猛獣処分を受けたという実話を元にしている。