2011年9月16日(金曜日)
路上のヴァイオリニスト 今いずこ
音楽を理屈ではなく、心で感じてほしい。 ― ヤレック・ポヴィフロフスキ
もう5,6年あるいは7,8年前のこと、都内のどこだったか忘れたのですが、休日のブラブラ歩きの街角で、美しいヴァイオリンの音が響いてきました。音のするほうを見ると、小さな人だかりができていて、のぞいてみると西洋人のきちんとした音楽家のような若者が演奏していました。聞き覚えのある懐かしいメロディーが心にしみて、演奏が一通り終わるまでずっと聞いてしまいました。
演奏が終わったその場で、彼のCDを2枚買いました。添えられていたパンフレットによると、彼はポーランド出身のヴァイオリニストで、ヤレック・ポヴィフロフスキ(Jarek Powichrowski)さん。1964年生まれで、ワルシャワのショパン・アカデミーやジュリアード音楽院で学んだ後、ヨーロッパ、アジア、アメリカで演奏活動を展開。「
音楽を理屈ではなく、心で感じて欲しい」 とストリート・ライブも行っていたのです。音楽を届ける嬉しさに満ちた彼の微笑みを、今でもときどき思い出します。
その後どうされているのだろうと、ネットで検索してみましたが、現在の状況は一件もヒットしませんでした。どなたか、どこかでヤレックさんのヴァイオリンをお聞きになりませんでしたか?
今日の音楽は、ヤレックさんのCDに入っていた小品、「グルックのメロディ」です。
グルック:メロディ