2011年4月16日(土曜日)
陽射しとなり そよ風となって
『くじけないで』 の詩人・柴田トヨさんから、東日本大震災で
被災された方に向けた詩が産経新聞に届いていたそうです。
被災者の皆様に
柴田 トヨ
あぁ なんという
ことでしょう
テレビを見ながら
唯(ただ) 手をあわすばかりです
皆様の心の中は
今も余震がきて
傷痕(きずあと)がさらに
深くなっていると思います
その傷痕に
薬を塗ってあげたい
人間誰しもの気持ちです
私もできることは
ないだろうか? 考えます
もうすぐ百歳になる私
天国に行く日も
近いでしょう
その時は 日射(ひざ)しとなり
そよ風になって
皆様を応援します
これから 辛い日々が
続くでしょうが
朝はかならず やってきます
くじけないで!
(写真は、「緑色の図鑑・写真集」 より)
* このたびの震災で はからずも彼岸に渡ってしまった三万人近い方々は、
もうすでに 暖かい陽射しとなり またそよ風ともなって
途方に暮れる愛する人に寄り添い 励まし
町の復旧のために 昼も夜もなく 働きつづけてくれている
そんな気がしてなりません。彼岸から聞こえてきませんか?
「お~い、おれたちがついてるぞ~! くじけるんでないぞ~!」 って。