2009年11月16日(月曜日)
夕焼け、きれいでしたよ~! ― ふうの介さんからのフォトメール
ブログのみなさん、こんにちは。風と風次郎の父、ふうの介です。
夕焼けがあまりにきれいだったので、皆さんにも見ていただきたくて、写真を添付しました。最初の一枚が西の空で、下の二枚は反照して朱色に輝いていた東の空です。西の空、東の空がこんなにきれいに染まる夕焼けは珍しいです。ついうれしくてメールしました。(ふうの介より)
ふうの介さんの美しい夕焼けで、久しぶりに思い出した詩があります。
「祝婚歌」でよく知られた吉野弘さんの「夕焼け」です。長いので途中までですが、
やさしい娘さんの心が伝わってくるように思います。
夕焼け 吉野弘
いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
また立って
席を
そのとしよりにゆずった。
とりよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は坐った。
ニ度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をギュッと噛んで
体をこわばらせて。
(中略)
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。
今日から始まる一週間、穏やかな日々でありますように! 無事是貴人!