「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
十一月二十日(木曜日)
○
もみじの手 触って揉んで 癒やされる けいこ
人をマッサージすると、逆にこちらが元気になったりする不思議な現象が起こります。
○
もみじの手 ぱっと開いて 無一物 みどり
幼な子がぱっと開いた手。なんにも握っていないちっちゃな手。美しい夢をつかむ手であり
ますように...。明日は「
冬の朝」 で一句、お願いします。
街は早くもクリスマス
一昨日、神保町の本屋さんに頼んであった本を受け取りに行きました。
地下鉄を出ると、そこには光のツリーが立っていて、「ホワイトクリスマス♪」 が流れていました。日本の多くの街で、今年も街路樹に大掛かりな光の飾りが施されようとしています。
木の生体リズムを損なうことはないのかなぁ、と毎年、気になります。大丈夫なのでしょうか?
受け取った本はインドの古典 『ヒトパーデーシャ ― 処世の教え ―』 ですが、その中に、木の徳を讃える一節があります。
吾が家(
や)を訪ね来りなば、
敵をも正しく歓待(
もてな)せよ。
樵(
きこり)にすらも己(
おの)が蔭、
樹木は惜しまぬものなれば。
連載『ヴィマラキールティの教え』(153)
第5章2節
(2)そこでヴィマラキールティが言いました。
「それなら、大徳シャーリプトラさん、①法を求める者は自分の体さえ求めないのですから、いわんや椅子など求めはしないでしょう。大徳シャーリプトラさん、②法を求める人というものは、色形あるものを求めず、③精神作用(受・想・行・識)を求めず、④五蘊や構成要素や認識の場を求めません。また、⑤欲界も色界も無色界も求めません。⑥彼らは仏に執着して求めるのでなく、法や僧に執着して求めるのでもありません。
(<現代語で読む『梵文・維摩経』> 明日につづく)