「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
一月十五日(火曜日)
○知恵しぼり 楽な生き方 考える けいこ
楽な生き方を考えた時点で楽じゃないかも?! 不器用なんだから、楽な方法を考えるより、
目の前にある事を、少しずつでいいからこなしていこう。
○知恵しぼり なんて傲慢 愚人われ みどり
「ない知恵をしぼって」とか言いますが、ン十年間生きてきて、自分はつくづく知恵無しだなぁ、
と実感しています。だから、しぼれない。私の頼みは「思いつき」だけです。そこで、明日は、
「思いつき」で一句、お願いします。
知恵は「おさなご」に借りよう!
「子どもは大人の父である」(The child is father of the Man.)とは、イギリスの詩人 ワーズワース (William Wordsworth, 1770~1850) の
A Rainbowの一節だが、そのとおりだと思う。大人はおさなごに学ぶべきだ。子どもに分かることばで尋ねてみたら、国家間闘争にだって、単純明快な解決を示してくれるにちがいない。「お金持ちで力持ちのおじさんはね、貧乏で体の弱い人にいじわるしちゃいけないよ、助けてあげなきゃ」なんてね。今日は、子どもの詩を一つ...。
木
小学一年 もみやま かねこ
がくげいかいのゆうぎで
わたしが木になった。
ぴーんとのばしたてのゆびが
木のはっぱ
ぴーんとのばしたあしのゆびが
木のねっこ
かぜがふいてわたしは
ふら ふら した
わたしに かきがなったら
おもいだろうな。
わたしにだれか 木のぼりしたら
いたいだろうな。
うちにある木をみんな
おもいだしてみた。
よさ よさ ゆさぶるのは
やめようとおもった。
(佐藤浩『素顔の菩薩たち』より)
○佐藤浩さん(大正10年生)は福島県郡山の人。昭和33年に月刊児童詩誌 『青い窓』 を創刊。郡山市の街には児童詩を掲げる 「青い窓」 が実際にあるそうだ(けいこ談)。一度、この方のお話を伺ったことがあるが、目のご不自由な方が語られた 「
眼聴 耳視」(眼で聞き、耳で見る)ということばが強く印象に残り、今も忘れない。