「五・七・五」の頭の五文字(冠頭・冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。
十月十四日(
日曜日)
○
背をのばし 爪先立(だ)って 誰を待つ みどり
駅の改札口で、若い女性が爪先立ち、首を伸ばして、電車から下りてくる人の群れのなかに、
誰かを探している。
○
背をのばし 吊り革つかむ けいこです けいこ
電車やバスの吊り革にやっと手が届くチビのけいこです。逆に、背が高い人は吊り革が顔に
当たって邪魔なんだそうです。うらやましい! 明日の冠頭は「もう少し」でお願い致します。
ミサばあちゃんは先頃、八十五歳になりました。「こうしちゃいられないスピリット」は依然、健在! 縫い物に続いて、最近、編み物も再開!
車椅子で秋の盆踊りにも参加しました(写真右)。
ばあちゃんの最近のリハビリ書道です。
あゝ、わたしも負けちゃぁいられないなぁ...。
○「
背をのばし 満天の星 掴み取り」 コメントで披露してくださったひなさんの一句を見て、
日本の古い笑話を思い出しました。みなさんもご一緒にいかがでしょう (^ー^)。
星取り
「小僧あり。小夜更けて長棹を持ち、庭のあなたこなたと振廻る。坊主是を見つけ、それは何事をするぞ、と問ふ。空の星が欲しさに、打落とさんとすれども落ちぬ、と。扨々(さてさて)鈍なる奴や、それほど作(工夫)がなうてなるものか。そこから棹が届くまい、屋根へ上れ、と。
お弟子はとも候へ、師匠の指南ありがたし。」 (森銑三 『星取棹 ― 我が国の笑話』より)