2014年11月2日(日曜日)
第55回 神田古本まつり
今年もまた神保町の「
古本まつり」が巡ってきました。開催期間は10月25日〜11月3日までですが、本番は11月1日(土曜日)から3日の祝日までです。
1日(昨日)は一日雨で、すべての行事が中止になりました。今日は幸い晴れて、例年どおり、神保町表通りの書店や店先はもちろん、歩道にも多くの書店が書棚を並べ、約500mにおよぶ「本の回廊」が出現します。
写真右は「
すずらん通り」の入り口、ここから「
すずらん通り」を真っすぐに
救世軍の教会まで行くと、そこから「
さくら通り」になります。
その両通りを貫く長い道の中央に種々の出版社が出店し、さらにフードコーナーも出て、切れ目なく人が流れます。展示の前には人の壁ができて展示物が見えないくらいです。
白山通りと靖国通りのぶつかる
岩波ホールのあたりに本部ができています。ここの売り場も例年大人気です。
靖国通りに面した老舗「
一誠堂」は健在です。
今年も「本の回廊」を巡ることができました。健康に感謝です。
街の変貌が著しい神保町で、今も昔も変わらない珈琲店が何軒かあります。
本を読みましょう ― 無用の用
ハムレットやドン・キホーテに関する知識は教科書から得られます。しかし、この二人の不思議な人物と直接知り合うには、原典を読む以外に方法はありません。
それはまた、
この世にフィクションすなわち絵空事の世界があること、それが時には現実の世界以上に現実味を帯びていることを教えてくれます。
それを知れば、自分を苦しめ、あるいは有頂天にしている状況も客体化ないし相対化され、新しい道がみえてくるかもしれません。
無用の読書が大事だといいながら、その効用を主張しているようですが、要は、仕事や時間に追われている自分がどこにいるか分からなくなるような生活のなかでは、こんなむだが却ってエネルギーを与えてくれるはずだ、ということです。
(ある大学の先生の呼びかけから)