2014年8月16日(土曜日)
松戸の梨園 —— 二十世紀梨発祥の地
「二十世紀梨」というと、鳥取県の名産として有名ですが、発祥の地は千葉県東葛飾郡
(ひがしかつしかぐん)八柱村(やはしらむら)大字大橋(現、千葉県松戸市二十世紀ヶ丘)で、明治時代に松戸覚之助が発見・育成し、全国で栽培されるようになりました。
梨には
二十世紀梨を代表とする「白梨」と、
長十郎や
豊水などを代表とする「赤梨」があります。
鳥取のほうでは味が淡白な白梨が好まれると聞きますが、松戸あたりでは味がはっきりした赤梨のほうが好まれます。そのため、二十世紀梨の発祥の地・松戸では二十世紀梨はあまり栽培されていません。
松戸では市内からそう離れていない郊外に梨園が点在し、それらを結ぶ
梨ロードがあります。わが家ではそのうちの一件の農家さんと十年来のおつきあいがあり、全国各地に住む親戚や友人に毎年送って、喜ばれています。
お盆の頃に梨園を訪れると、セミやカブトムシに食べられて出荷できない梨が大型冷蔵庫にたくさん冷やされていて、食べ放題の大サービスが受けられます。「
セミやカブトムシが品定めをした梨」は最高で、ほんとうに美味しいのです。今ごろのは
長十郎です。
今年はちびっ子にせがまれ、セミの抜け殻集めをしました。梨の木を見上げればどこにでも抜け殻はあって、瞬く間に100匹以上の殻を集めて、ちびっ子はご満悦でした。
成虫のセミも降るように飛んでいて、抜け殻集めの間に、何回か「
セミのおしっこ」をひっかけられました。
セミは木の汁だけで生きているので、おしっこの成分も木の汁のようなものだそうです。樹液ローションとしてお肌の引き締め効果があるかも ... と淡い(むなしい?)期待。