2014年6月15日(日曜日)
甦ったオートハープ
sidediscussionさんのところで美しく優しい音色の楽器を拝見して、
わたしは突如思い出したのです。「あっ、そういえばわたしもこういうのを持っていた!」と。
30年以上も前のこと、神田・駿河台下の小さな楽器店
のショーウインドーに、青春時代の憧れの楽器オートハープが飾られているのを見つけて、思わず購入したのです。
でも、その当時は練習する時間などなくて、そのうち子どものおもちゃになり、その時期も過ぎると押し入れの隅に押し込まれたまま、忘れられていたのです。
何十年ぶりかで取り出してみたわたしの楽器、それは
米国Oscar Schmidt社のオートハープだったのですが、
ひどく汚れていて、弦は緩み切って見るも無惨な姿でした。
急にかわいそうになり、すぐに購入した楽器店に連れて
行きました(写真右:往時のままの楽器店)。
お店のご主人は東京の電話番号がまだ3桁だったときの
「ギャランティー・シール」を見て、
「たしかにウチでお求めいただいたものです。
長いあいだよく持っていてくださいました」と
たいへん喜ばれ、「直りますとも、新品同様に甦ります」と
太鼓判を押してくれました。
それから一週間たって、楽器は見事に甦り、
昨日、わが家に戻ってきました♪
楽器自体は特別な素養がなくてもすぐに音を出せる単純なものですが、プロの演奏は深い味わいがあります。
Danny Boy - played on autoharp by Will Smith
I'll Take you Home Again, Kathleen - Will Smith
グループ演奏でも用いられています。
The Gordons - Zion's Hill
わたしはこの楽器を抱えると手が回らないので、日本の大正琴のような格好で弾く
ことになりますが、せっかく甦ったこの楽器と仲良くしていきたいと思っています。
楽器屋さんで、「これも今やレアもので価値がありますよ」と言われた古い教則本。
楽器屋さんの帰りに、ニコライ堂の裏手の庭の生け垣に咲いていたハナナスです。