2014年6月10日(火曜日)
ふるさと函館
先週、愚弟が故郷を訪ねたとき、飛行機の窓から撮った写真を送ってくれました。
中央に横たわっているのが函館山です。牛が臥しているようにみえるところから
臥牛山とも呼ばれています。山も海もきれいな、わが愛しのふるさと函館です。
この山からはるか彼方に、天気のいい日には青森県大間が肉眼でも見えます。
昔は大間が見えたときはうれしかったものです。ところが、今そこに大間原発が建設中です。
函館市は4月に、Jパワー(電源開発)と国を相手取り建設差し止めと原子炉設置許可の無効確認を求める訴えを
東京地裁に起こしました。自治体による原発差し止め訴訟は初めてのことです。
「
過酷事故が起きれば自治機能は壊滅状態になる」と、建設の同意に
函館市も含めることを求めています。
大間原発は2008年着工。使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた「MOX燃料」だけを使う、世界初のフルMOX商業炉となる予定。2011年3月の東京電力福島第原発事故を受けて進捗率37.6%で工事が中断していましたが、2012年10月に再開されました。今秋にも新規制基準に基づく安全審査を原子力規制委員会に申請する見通しといいます。
津軽海峡をはさんで対岸にある函館市と大間原発との距離は一番近いところで23キロです。
いったん事故が起きたら、函館は崩壊の危機にさらされます。
わが故郷の美しい海が失われませんようにと切に祈っています。
大 間 原 発 お お ま ち が い