2012年4月8日(日曜日)
今日はなんの日? ― 花祭り
サクラが満開の関東地方ですが、今日は気温が上がらず「
花冷え」 の一日でした。
JR南千住駅の改札を出るとき左手に見えるスーパーの入り口前の、いつもは野菜や果物が
並んでいるところにこんもり花が見えて、「生花も扱うようになったのかしら」とのぞきに
行ってみたら、なんとそれは「
花御堂(はなみどう)」でした。
そういえば、今日は4月8日、お釈迦様のお生まれになった日です。スーパー前に設けられたの
花御堂のトップにちゃんと「誕生仏の像」も飾られて、甘茶がかけられるようになっていました。
街でこういう花祭りの飾り付けを見たのは初めてです。
クリスマスは町中が賑わうのに、花祭りは「
歳時記」 に載っている
ものの、すっかり忘れられている気がします。
ちなみに、「花祭り」には別の言い方がたくさんあるのですね。降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、灌仏会(かんぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)など。
正岡子規の作品をのぞいてみました。以下は明治31年の作品。
灌仏を覗いて通る旅路哉
善き人の花の供養や仏生会
花御堂の花しほれたる夕日哉
花御堂の花しほれたる夕日哉
つゝじ多き田舎の寺や花御堂
灌仏や浮世は罌粟の花盛
明治30年の作にはユーモアのある一句を発見しました。
お釈迦様の尻まだ青き産湯哉