2011年11月4日(金曜日)
バラ一輪のあたたかさ
ご近所の園芸好きの奥さんが、せっかく咲いた薔薇を惜しげもなく切って私にくださった。
「外だとすぐに散ってしまうから...」 と言いながら。そのやわらかいピンクの薔薇を私が
大好きで、通りがかりによく顔を寄せていたのを見ていらしたのだなぁ... と思います。
薔薇の木に薔薇の花咲く 何の不思議もなけれども
かたじけなさに涙こぼるる
これは言うまでもなく、西行法師と北原白秋の盗作ですが、こんなにも美しい花を咲かせ
てくださる「何もの」 かを思わずにいられません。また、このせっかく咲かせたこの花を、
「いいえ、結構です」 と言う間も与えずチョキンと切って渡してくださった人の有り難さ。
百万本のバラ(加藤登紀子)