2011年8月28日(日曜日)
“わたしの人形はよい人形~♪”
今日、わたしのところに、かわいくてりりしい男の子がやってきました。
mojyaさん作のルドルフ人形です(写真右)。
椅子に坐らせてみると、ほんとうにそこに男の子がいるようで、部屋のなかがふわっと明るく楽しくなります。二人の男の子がいて賑やかだったかつての日が戻ってきたようです。
この子を眺めていて、ふと「
人形セラピー」 という言葉があったことを思い出し、少しネットで調べてみました。
ぴったりのサイトがありました。「
お年寄りのためのセラピー入門」 です。ひょっとしたら、将来お世話になるかもしれない(?!)「人形セラピー」 について、簡単にまとめてご紹介してみたいと思います。
『
心を活かすドールセラピー』(芹澤隆子著、出版文化社)によると、認知症のお年寄りが赤ちゃん人形に話しかけ、かわいがることで、豊かな表情、生き生きとした感情がよみがえってくる効果が認められているそうです。
認知症の人はもの忘れや、居場所がわからなくなるなど、それまで普通にできていたことができなくなる過程で、どんどん自信をなくしていくことから、表情にとぼしく、口数も少なくなりがちです。
ところが、芹沢さんが2000年頃にオーストラリアの老人介護施設で会った、2人の老婦人は違っていました。認知症のお年寄りが集うスペースで2人は生き生きとした表情で、なにやら楽しげに話しこんでいます。腕には赤ちゃんを抱いていました。「老人ホームに赤ちゃんがいるの?」 と近づいてみると、それは赤ちゃんそっくりのお人形さんでした。
「
ドールセラピー」 はオランダで始まったといわれ、日本では「
人形療法」「
赤ちゃん人形療法」 とも呼ばれ、施設などを中心に少しずつ広まっているそうです。現在、ぬいぐるみや、笑ったりおしゃべりする赤ちゃん人形など、セラピーを受ける人に応じていろいろな人形が使われているとか。
わたしは今からこの「男の子」をかわいがり、あわよくば、
生涯、認知症を発症することなく、生き生きと健やかに老いの日を楽しめたらいいなと思います。
ところで、この男の子には、漱石先生のあの猫同様、「名前はまだない」 のです。
どなたか、よい名前を推薦していただけないでしょうか?
人形(唱歌)