2010年11月18日(木曜日)
上野大仏を知っていますか? ― Y君のレポート
昨日、「
上野の大仏さまを初めて見てきました」 と、Y君からフォトメールが届きました。
上野公園には何度も行っているのに、私はまだこの大仏さまを見たことがありませんでした。
今日、明日とその「
上野大仏」 をご紹介します。
上野公園の正面の丘は、そのむかし「大仏山」と呼ばれ、その丘には釈迦如来座像が安置されていたそうです。
最初の造立は寛永8年(1631年)で、高さは2メートル80センチ前後あったそうです。その後、
何度も倒れたり、修復されたりを繰り返したようです(上野大仏略記を参照)。
最後の修復は安政時代でしたが、
それも大正8年の関東大震災で再び大仏の頭部が落下、さらに第二次世界大戦における金属提出令によって、大仏の体・脚部を国に提出したため、面部のみが寛永寺に保存されていたそうです。それを、
寛永寺では昭和47年に上野公園の丘の左手に壁面を設け、ここに「上野大仏」の顔をレリーフ状に奉安しました。それが、現在の「上野大仏」。
では、上野公園の丘から、大仏さままでご案内いたします。
丘のすそに、案内板が見えます。
丘の上には人目につく赤いのぼりが立っています。
そして、こちらが大仏さまのお顔です。
表札のように「名札」が架かっています。
この「上野大仏略記」で、大仏さまがたどってこられた歴史のあらましがわかります。
大仏さまの横顔も拝見しましょう。
(つづく)
ヴィヴァルディ 「四季」 より