2010年8月24日(火曜日)
命終のヒグラシ
昨日は処暑で、「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」のはずなのに、皮肉にも暑さが戻り、「今年、最高だねぇ!」「たまらないねぇ」と嘆く声が町に溢れていました。
強い日差しを避けて道の端を歩いていたら、動かないヒグラシがいました。携帯のカメラには収められませんでしたが、周りには、アリが忙しそうに行き来しています。「まもなく、アリンコたちの食料になるのだろうな」と思って、つい足を止めて眺めていたら、ちょっとずつちょっとずつ、歩くのです! 思わず声をかけてしまいました。
がんばれ、ヒグラシ!
今日は生まれて何日目なの?
やりたかったことはもう果たしたの?
ヒグラシが突然、声をあげた!
いやぁ~、いい夏でしたよ。この暑さのおかげで、果物が甘くなりました。
わたしたちはいつもより美味しい果汁や樹液が吸えて、幸せでしたよ。
ところで、あなたの残り時間も、換算すれば私と同じくらいじゃないですか?
どうです? やりたかったことはもう果たせましたか? がんばってくださいよ。
ヒグラシに励まされた気分の私でしたが、ちょっと強がって、言い返してみました。
ヒグラシくん、ニンゲンには精神年齢ってものがあってね、アタシはまだまだ若いのよ~!
女人花(二胡): 水辺の景色でリラックス!