2010年8月23日(月曜日)
いま観たい映画 ― 「セラフィーヌの庭」
今週は暇を見つけて、岩波ホール(神田・神保町)へ映画を観に行きたいと思っています。 「
セラフィーヌの庭」 というフランス映画です。
すでに新聞などでご覧の方もおいででしょうが、とても純粋な魂をもった実在の女性の物語です。 二、三の新聞記事と岩波ホールのHPの記事をあわせて、あらすじをご紹介します。
あらすじ: 1912年、パリ郊外の街サンリス。幼いころから貧しく、家政婦として働いていたセラフィーヌは、人を寄せ付けず、部屋にこもって黙々と絵を描く生活を送っていた。人にどんなに嘲笑されても、彼女にとっては描くことこそ生きることだった。
貧しかった彼女は、植物、花、木の実、根や葉、動物の血、教会の灯明の油などを混ぜ合わせて絵の具を作った。
彼女は、
花に話しかけ、木の声に耳を澄ませて、心のままに、素朴だが色使いが鮮やかで力強い独特の絵を描いていた。その彼女の才能を見出したのは、アンリ・ルソーを発見、ピカソをいち早く評価したドイツ人画商、ヴィルヘルム・ウーデだった。
「現代にセラフィーヌが生きていたら...」 (マルタン・プロヴォスト監督)
不況で窮屈な生活を強いられ、押しつぶされそうな現代人にとって、
セラフィーヌは一服の清涼剤となってくれるような気がします。
グレゴリオ聖歌