2010年8月12日(木曜日)
たわいない話 ― 幼子のおしゃべり
子どもがことばを「自然に習得していく」 プロセスをみていると、自然どころか、神業としか思えません。 2~3年の間に、意思の疎通がほぼ不自由でなくなるのですから、まさに驚異です。
ことばは、赤ん坊に機械音だけを聞かせていても育たず、情感を伴った場面のなかでこそ育つようです。ちょっと古典的なイメージですが、お母さんの背中におんぶされて、「夕焼け、きれいねぇ。赤とんぼさんも飛んできたよ」 と語りかけられるから、「夕焼け」 も「きれい」 も「赤とんぼ」 も「飛ぶ」 も、お母さんのやさしい息づかいと、夕暮れのやわらかな光とともに、幼子の胸に定着します。
三つのH(心=Heart, 手・身体=Hand, 頭=Head)のバランスが大切なんですよね。
「きんぎょさ~ん、え~たんのパン、ど~じょ~。おいで、おいで~」
「えいた~ん、ありがとう。みんなではしってきたよ~」(1歳児には金魚の声が聞こえます)